- 2023-27年度 科学研究費補助金(基盤C)「ヒューム『イングランド史』の引用・典拠分析にもとづく政治思想の系譜の析出」研究代表者
- 2020-23年度 科学研究費補助金(基盤B)「ロールズ政治哲学と政治・経済思想:21世紀のリベラリズムをめざして」研究分担者、研究代表者・宇野重規(東京大学)
-
2018-22年度 科学研究費補助金(基盤C)「政治思想史方法論の新展開:ポスト・ケンブリッジ学派の諸動向と定量的解析を中心に、研究代表者・単独.
-
2016-19年度(延長) 科学研究費補助金(基盤B)「国際ボランティアが途上国にもたらす変化とグローバル市民社会の形成」研究分担者・共同、研究代表者・岡部恭宣(東北大学)
-
2018-22年度 科学研究費補助金(基盤B)「若年層の政治態度に関する理論的・実証的研究」研究分担者・共同、研究代表者・ 谷口将紀(東京大学)
- 2000-01年度 科学研究費補助金(奨励研究(A))「スコットランド学派における古典古代政治学の継受の問題」課題番号12720048,研究代表者・単独.
- 2000年度 学術振興野村基金国際交流助成「スコットランド学派における古典古代政治学の継受の問題」研究代表者・単独.
- 2003-05年度 科学研究費補助金(特別研究員奨励費)「十八世紀英国政治思想史におけるアテナイとローマ:急進主義と啓蒙の対比を中心に」課題番号15・10086,研究代表者・単独.
- 2004年度 科学研究費補助金(研究成果公開促進費)『デイヴィッド・ヒュームの政治学』の公刊,代表者・単独.
- 2007-10年度 科学研究費補助金(若手研究B)「初期近代ヨーロッパの絶対主義政治理論における古代政治学の継受の問題」課題番号19730102、研究代表者・単独.(震災のため2011年度にも一部繰り越し)
- 2009-11年度 科学研究費補助金(基盤C)「制度の政治思想史」研究分担者・共同.
- 2011年度 公益財団法人野村財団 国際交流助成(研究者の海外派遣)「17世紀イングランドにおける歴史叙述の政治思想」単独
- 2012-14年度 科学研究費補助金(基盤C)「近代政治思想史における制度論の諸相」研究分担者・共同.
- 2013-17年度 科学研究費補助金(基盤C)「文明社会論の王党派起源をめぐる政治思想史研究」研究代表者・単独.
- 2015-17年度 科学研究費補助金(基盤B)「社会科学者としてのE・バーク:経済思想と歴史叙述の分析を基軸とした総合的研究」研究分担者・共同、研究代表者・中澤信彦(関西大)
- 2015-17年度 科学研究費補助金(基盤C)「近代欧米における制度の政治哲学」研究分担者・共同、研究代表者・小田川大典(岡山大)
- 2016-18年度 科学研究費補助金(基盤A)「人口・復興・地方創生――「人口減少社会」論の構築に向けて、」研究分担者・共同、研究代表者・渡辺達徳(東北大学)
- 2015-18年度 科学研究費補助金(基盤B)「18世紀英国における当事者対抗主義に関する分野横断的研究:党派的言説の構造と影響」研究分担者・共同、研究代表者・井上和治(東北大学)
- 2017年度 櫻田会政治研究助成 「「ポスト・ケンブリッジ学派」の政治思想史方法論」単独
2019年
134.(研究会報告)「古田拓也『ロバート・フィルマーの政治思想:ロックが否定した王権神授説』(岩波書店、)をめぐって」、思想史研究会(成蹊大学、第193回)、2019.9.28
133.(論文)「ケンブリッジ学派以後の政治思想史方法論」『思想』1143号、2019. 7、pp.5-22
132.(書評)Sora Sato, Edmund Burke as Historian: War, Order and Civilisation、『イギリス哲学研究』42号、2019.3.30
131.(事典編集・項目執筆)『社会思想史事典』丸善出版、2019.1(編集委員、項目執筆「社会契約説批判」「世紀の共和主義」)
2018年
130. (研究会報告)「政治学の方法論的転回のなかで政治思想史研究者はどうしたらよいか」、慶應義塾大学法学研究科プロジェクト科目II「政治思想」(慶應義塾大学三田キャンパス)2018.12.13
129.(研究会報告)「〈政治思想としての歴史叙述〉をめぐる思想史研究の動向と現状」、啓蒙と歴史叙述研究会(立教大学池袋キャンパス)2018.12.8
128.(学会報告)「いつまでスキナー頼みか:ケンブリッジ学派以後の政治思想史方法論」2018年度日本政治学会研究大会、分科会C-3(関西大学)2018.10.14
127.(書評)アヴィシャイ・マルガリート(森達也、鈴木将頼、金田耕一訳)『品位ある社会「正義の理論」から「尊重の物語」へ』風行社、図書新聞2018.6.9号(3354号)3面
126.(学会報告)コメント報告「データフィケーションの時代における思想・哲学研究:デジタルデータ、デジタルツール(検索、計量分析)をどう利活用できるか」、日本イギリス哲学会年度研究大会、シンポジウム1「イギリス哲学研究とデジタル・ヒューマニティーズ」2018.3.28
■2017年
125.(研究会報告)「岡部恭宜「国際ボランティアが織りなすグローバル市民社会:試論」(『法学』)をめぐって」2017.12.15
124.(小文)「ひもとく リベラルとは何か」(朝日新聞、読書面)2017.11.12
123(論文)「政治思想の「空間論的転回」:土地・空間・場所をめぐる震災後の政治学的課題を理解するために」『立命館言語文化研究』29.1
- 122.(書評) Seiji-tetsugaku-teki kōsatsu: riberaru to sōsharu no aida (Papers on Political Philosophy: Between Liberal and Social), Social Science Japan Journal, Volume 20, Issue 2, August 2017, Pages 287–290(宇野重規『政治哲学的考察』の英文書評)
- 121.(論文) 「受容史・解釈史のなかのバーク」、中澤信彦・桑島秀樹編『バーク読本』昭和堂、2017.7、pp.20-41
- 120.(小文)「巻頭言 民主主義を丁寧に論じる」
『Voters』第38号(公益財団法人明るい選挙推進協会)、2017.6
- 119.(そのほか) 講演「17世紀ブリテン諸国における叛乱と革命」 かわさき市民アカデミー、2017.6.19
- 118.(学会コメント)コメント報告「思想史学において保守主義を有意味に論じるために」、2017年度政治思想学会研究大会・シンポジウム1「保守主義の誕生」
- 117.(論文)「歴史の理論家としてのポーコック:その知的軌跡における政治・多元性・批判的知性の擁護」『思想』1117号(2017年5月号、特集「政治思想史における近代」)、pp.129-159、2017.4
- 116.(論文) 「政治思想史の通史叙述の形成期におけるバーク解釈の変転:学説史において、バークはいつから保守主義の創設者とされたか」、『法学志林』114(4)、2017.3、71-84頁
- 115.(書評) 「書評 Ryu Susato, Hume's Sceptical Enlightenment(Edinburgh University Press, 2015)」、『イギリス哲学研究』40、2017.3、94-95頁
■2016年
- 114.(報告)「「感受性の政治思想」vs.「利己性の政治思想」?───政治思想・政治思想史研究から見たヒュームとその時代」、研究会「感受性の政治思想:ヒュームを読み直す」(科研「近代イギリス女性作家たちの言語態と他者-感受性、制度、植民地」(研究代表者・上智大学小川公代)主催)、東京大学、2016.12.18
- 113.(コメント報告)「政治学・政治思想史学から見た18世紀ブリテンのコスモポリタニズム:「コスモポリタニズム」を有意味な分析概念にするために」、シンポジウム 「18世紀ブリテン世界におけるコスモポリタニズム――ヒューム、スミス、バークの所論から」(科研「コスモポリタニズムと秩序形成―ブリテン世界における近代的イシュー」(研究代表者・東京大学勝田俊輔)主催)、東洋大学、2016.12.3
- 112.(報告)「「本当の保守主義」探しの思想史:バークの受容史をめぐる調査研究から」、法政大学法学部「政治学コロキアム」、2016.11.21
- 111.(報告)「"That Political Philosophy May Be Reduced to a Science"─ 松元雅和『応用政治哲学:方法論の探求』(2015.11)の紹介と検討」、社会思想史学会研究大会・分科会「制度の政治思想史」、中央大学、2016.10.30
- 110.(報告)「Ryu Susato, Hume's Sceptical Enlightenment(Edinburgh University Press, 2015)の解釈構図と分析方法」、社会思想史学会研究大会・分科会「ヒュームとスミス」、中央大学、2016.10.29
- 109.(報告)「ヨーロッパ政治思想史における定住と放浪:政治思想史は、人間と土地の関係についてどのように考えてきたか?」、2016年度立命館大学国際言語文化研究所連続講座「越境する民―変動する世界」第2回「フクシマ後の移動―政治思想史の観点から」、立命館大学、2016.10.14
- 108.(コメント報告)日本政治学会研究大会分科会「政治思想史のナラティヴ―歴史叙述と素材選択」、立命館大学、2016.10.2
- 107.(書評)小野紀明『西洋政治思想史講義』(岩波書店)、年報政治学2016-I『政治と教育』、 242-245頁、木鐸社、2016.7
- 106.(そのほか、講演・アウトリーチ活動)「震災・復興をめぐる政治理論」、東北大学第39回リベラルアーツサロン、せんだいメディアテーク(仙台市)、2016.1.22 (2月2日付けの河北新報にて紹介)
■2015年
- 105.(共訳)「エドバンド・バーク「断章:イングランド法の歴史をめぐる論考」」『法学』79.5、2015.12
- 104.(講演)「デモクラシーの理念と現実:その紆余曲折の歴史から」、地域コミュニティフォーラム」(公益財団法人明るい選挙推進協会主催)、仙台市、2015.12.1
- 103.(討論者)社会思想史学会大会、セッション「制度の政治思想史」における討論者、関西大学、2015.11.8
- 102.(企画・司会)社会思想史学会大会「社会思想史学会創立 40 周年記念シンポジウム 〈市民社会〉を問い直す 第 1 部 思想史的観点から」企画、司会(坂本達哉教授と共同)、関西大学、2015.11.7
- 101.(司会)政治思想学会研究大会シンポジウム1「秩序形成をめぐる意志と理性」司会、武蔵野大学、2015.5.23
- 100.(学術論文)犬塚元「「文明化された君主政」論の王党派的起源:フィリップ・ウォリック,エドワード・ハイドと,ヒューム」,坂本達哉・長尾伸一編『徳・商業・文明社会』(京都大学学術出版会,2015)pp.147-172.
- 99.(書評)犬塚元「リヴィジョニズムのなかのキリスト教政治思想:原田健二朗『ケンブリッジ・プラトン主義』に寄せて」 『創文』2015年春号 pp.10-12
- 98.(学界展望)萬屋博喜・森直人・犬塚元「ヒューム研究の現在」『イギリス哲学研究』38: 83-94, 2015.3.
- 97.(企画・司会)シンポジウム「イギリスにおけるモラル・フィロソフィーの展開」,日本イギリス哲学会第39回研究大会(甲南大学,2015.3.28)
■2014年
- 96. (パネリスト)シンポジウム『政治の語り方/語られ方』(『岩波講座政治哲学』完結記念シンポジウム,法政大学,2014.12.6)
- 95.(企画・司会)セッション「制度の政治思想史」,社会思想史学会第39回大会(明治大学,2014.10.25)
- 94.(書評)「政治理論研究の現在──「規範を論じるエッセイ」からの脱却 井上彰・田村哲樹編『政治理論とは何か』に寄せて」『風のたより』56号(風行社,2014.10.20)pp.1-3
- 93. (小文)「英国史から見る住民投票」 『読売新聞』(2014.10.6)
- 92.(学術論文) 'An Alternative Idea of Nationalism in Postwar Japan: The case of Maruyama Masao', Patriotism in East Asia (Political Theories in East Asian Context), eds. Jun-hyeok Kwak and Koichiro Matsuda, Routledge, 2014.09, pp.119-135.
- 91.(分担執筆)杉田敦・川崎修編『西洋政治思想資料集』法政大学出版会,2014.9, pp.140-145(項目「バーク」)
- 90.(編著)犬塚元編『岩波講座 政治哲学2──啓蒙・改革・革命』岩波書店,2014.4
- 91.(編著序文)犬塚元「序論「啓蒙・改革・革命」」同上 pp.vii-xii.
- 92.(学術論文)犬塚元「歴史叙述の政治思想──啓蒙における文明化のナラティヴ」同上 pp.27-49.
-
- 89.(学会企画・司会報告)第38回日本イギリス哲学会研究大会シンポジウムⅠ「近代コモンウェルス論の展開―ブリテン・ヨーロッパ・世界―」における企画・司会(岩井淳静岡大学教授と共同),東洋大学,2014.3.29
- 88.(研究会報告)犬塚元「アイデンティティをめぐる理論研究としてのポーコック思想史学──"経済理論史研究"にとってのポーコックとは?」経済理論史研究会,東洋大学,2014.1.25
■2013年
- 86.(翻訳)J.G.A. ポーコック(犬塚元監訳、安藤裕介・石川敬史・片山文雄・古城毅・中村逸春訳)『島々の発見──「新しいブリテン史」と政治思想』名古屋大学出版会、480頁、2013、ISBN9784815807528 →Amazonのページ
- 87.(翻訳解題)犬塚元「ポーコックのブリテン史」,上掲書pp.409-425
-
J.G.A. Pocock, The Discovery of Islands: Essays in British History, Cambridge University Press, 2005の翻訳。監訳、翻訳、解題執筆を担当。訳者解題「ポーコックのブリテン史」では,本書が(1)歴史学・メタヒストリー、(2)政治思想史学、(3)政治理論、(4)現代政治論の各分野に及ぶ仕事であることを指摘したうえ、本書の要約および特質を整理。
「主権と歴史のあいだ ——。歴史のポストモダニズムに抗しつつ、大西洋・太平洋を含む 「群島」 の視点から、多元・多層的な 「新しいブリテン史」 を構想し、グローバルヒストリーにも重い問いを投げかける、政治思想史の碩学によるもう一つの代表作」(出版社紹介)
毎日新聞(2014年6月29日)にて書評されました(「ポストモダンの歴史理論ふまえた政治思想史」)。評者は富山太佳夫先生。『図書新聞』3160号(2014年5月31日号)で書評されました(「思想史学と新しいブリテン史の解釈、その内的連関に関する最良の教科書――イングランドに対する当事者性と他者性の双方を持った、ポーコックの方法論と問題設定」,執筆:竹澤祐丈京都大学准教授)。「読売新聞」 (2013年12月22日付) の 「読書委員が選ぶ 「2013年の3冊」」 で紹介されました(評者: 宇野重規東京大学教授)。『みすず』 (2014年1・2月合併号) の 「2013年読書アンケート」 で紹介されました(執筆:苅部直東京大学教授)。
- 85. (小文)犬塚元「名言の舞台」、『Voters』第16号 、財団法人明るい選挙推進協会、2013.10.31.
- 84. (小文)犬塚元「名言の舞台」、『Voters』第15号 、財団法人明るい選挙推進協会、2013.08.30.
- 83. (学会報告)「大震災後の政治と政治学」 、政治思想学会第20回研究大会(慶應義塾大学)シンポジウム3「現代社会と科学――政治思想的接近」、2013.5.26
- 震災後の政治学・政治思想的課題について、公共的意思決定(その手続きと対象範囲)と平等性・公平性(そのための財の再分配、および承認)に関連する論点を整理した。
- 82.(書評)犬塚元「ヒュームの哲学と社会科学をどう架橋するか(坂本達哉『ヒューム 希望の懐疑主義』)」 、『政治思想研究』第13号(政治思想学会編、風行社、2013.05)pp.352-353
- 81. (学術論文)犬塚元「混合政体」、古賀敬太編『政治概念の歴史的展開 第6巻』(晃洋書房、2013.04)pp.97-117
- 80. (共著)岩波書店編集部編『3.11を心に刻んで 2013』(岩波ブックレット、岩波書店、2013.03)pp.46-48
-
- 79. (学術論文)「クラレンドンのホッブズ『リヴァイアサン』批判(二・完):ステュアート王党派の「君主主義」政治思想とその系譜分類をめぐって」、『法学』76.6 、2013.03(奥付上の日付は2013.1)pp.1-23
業績74, 79について,『史学雑誌』「2012年の歴史学界 回顧と展望」(122編5号,2013年06月)三三〇頁において,詳しく紹介されました(評者:勝田俊輔先生(東京大学))。
- 78. (学術論文)犬塚元「震災後の政治学的・政治理論的課題:「不確実・不均衡なリスク」のなかの意思決定・連帯・共存の技法」、稲葉馨ほか編『今を生きる―東日本大震災から明日へ 復興と再生への提言―3法と経済』(東北大学出版会、2013.2、奥付上の日付は2012.12)pp.151-180
-
■2012年
- 77.(項目執筆)犬塚元「共和制」「寡頭制」、大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編『現代社会学事典』弘文堂、2012.12.15, pp.197, 290-291.
-
- 76. (小文)犬塚元「早わかり『政治学』第2回 民主政治の変容」 、『Voters』(財団法人明るい選挙推進協会)、10号 、2012.10、pp.22-23
- 75. (そのほか・短文)犬塚元、岩波書店ウェブ連載「3.11を心に刻んで」掲載の小文、2012.09.
- 74. (学術論文)「クラレンドンのホッブズ『リヴァイアサン』批判(一):ステュアート王党派の「君主主義」政治思想とその系譜分類をめぐって」『法学』76.3 、2012.08、pp.1-32
- 73. (共編著)川出良枝・谷口将紀編『政治学』東京大学出版会、2012.07.
-
川出良枝(編集代表)・谷口将紀(編集代表)・川崎修・杉田敦・早川誠・上神貴佳の各氏とともに編集委員をつとめるとともに、第2章「民主政治の変容」pp.21-39を執筆。
- 72. (学術論文)犬塚元「時間軸において「伝える」こと──西洋政治思想史における「伝統」をめぐるナラティヴ」、川崎修編『伝える──コミュニケーションと伝統の政治学』(シリーズ「政治の発見」第6巻)、pp. 205-235、風行社、2012.01.
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■2011年
- 71. (学術論文)犬塚元「ポスト・コンフェッショナリストとしてのヒューム──『イングランド史』における政治・宗教・歴史」、『思想』2011年12号(1052号)、pp. 62-83、岩波書店、2011.11
- 70. (座談会)「デイヴィッド・ヒュームの思想」(中才敏郎・坂本達哉・一ノ瀬正樹との共著)、『思想』2011年12号(1052号)、pp. 9-45、岩波書店、2011.11
- 69. (書評)犬塚元「書評(森直人『ヒュームにおける正義と統治 ―― 文明社会の両義性』創文社、2010)」 『社会思想史研究』(社会思想史学会)第35号、藤原書店、pp.169-173、2011.9.
-
- 68. (国際シンポジウム報告) INUZUKA Hajime, 'Struggle for Patriotism without Nationalism in Japan: The Case of Maruyama Masao - with an additional introduction', SSK (Social Science Korea) Civic Solidarity International Conference 2011 - Patriotism without Nationalism, Seoul: Korea University, 2011.4.29
- 67. (書評)犬塚元「書評(木村俊道『文明の作法―初期近代イングランドにおける政治と社交』(2010)」『イギリス哲学研究』(日本イギリス哲学会)第34号、pp.71-73、2011.3
- 66. (共訳)ダンカン・フォーブズ『ヒュームの哲学的政治学』田中秀夫監訳、昭和堂、2011.3(第7章・第8章(pp.307-420)を担当).
-
■2010年
- 65. (学会報告)犬塚元「制度・型・作法:木村俊道『文明の作法―初期近代イングランドにおける政治と社交』(2010)を読む」 、社会思想史学会第35回大会、神奈川大学、2010/10/24.
- 64. (国際シンポジウム報告) INUZUKA Hajime, 'Struggle for Patriotism without Nationalism in Japan: The Case of Maruyama Masao,' at the International Symposium 'Patriotism without Nationalism in the East Asian Context' held by the East Asia Institute, Seoul, Korea, 2010/10/15.
- 63. (企画・司会) 2010年度日本政治学会研究大会・分科会C7「翻訳と西洋政治思想史研究」における企画・司会、中京大学、2010/10/10.
■2009年
- 62. (コメンテータ)社会思想史学会第34回大会・セッション「制度の政治思想史」における討論者、神戸大学、2009/11/01
- 61.(研究会報告)犬塚元「政治思想史における歴史叙述:ヒュームのスコットランド史解釈を事例にして」、東北大学政治学研究会(法学部)、2009/09/16
- 60. (国際学会報告)犬塚元「歴史/歴史叙述のなかの伝統と革命」、第8回韓国・日本政治思想学会国際学術会議(「伝統と革命、政治思想の課題と挑戦」)第3セッション、立教大学、2009/07/05
- 59.(書評)犬塚元 「書評 Quentin Skinner, Hobbes and Republican Liberty, Cambridge, 2008」、日本イギリス哲学会『イギリス哲学研究』第32号、pp. 141-143、2009/03
- 58.(学会発表プロシーディング)犬塚元 「スコットランド史解釈と1707年:ヒュームの歴史書はなぜ『イングランド史』になったか」、日本イギリス哲学会『イギリス哲学研究』第32号、pp. 157-159、2009/03
学会報告(以下の45)の報告要旨。詳細版は業績56。
- 57. 上毛新聞社・群馬大学社会情報学部(森谷健ほか6名)『平成20年度県民世論調査による県民意識の把握と分析 報告書』、全37+29頁、2009/03 (犬塚執筆は、pp. 10, 12-16, 19, 27-32)
- 56. 犬塚元「ヒューム『イングランド史』のスコットランド史:1707年合同をめぐる歴史叙述の政治思想」、『群馬大学社会情報学部研究論集』第16巻、pp. 83-100、2009/03/31
- 55. (書評)犬塚元「書評 Neil McArthur, David Hume's Political Theory: Law, Commerce, and the Constitution of Government, Toronto: University of Toronto Press, 2007, xii+193 pp.」 、『経済学史研究』(経済学史学会)、50巻2号、pp. 97-98、2009/02
近年のヒューム政治思想についての研究書をめぐるレビュー。
- 54. (研究会報告)犬塚元「あらためて共和主義をめぐって:近年の内外の研究から」、近代思想研究会、慶應義塾大学、2009/01/10
50と同じく、近年の共和主義思想史研究をめぐるレビュー報告。
- 53. (新聞コメント) 犬塚元「視点:「全額税」も浸透進まず」、『上毛新聞』、2009/01/04(1面)
- 52. (新聞コメント) 犬塚元「視点:消費増税は世論を二分」、『上毛新聞』、2009/01/03(1面)
- 51. (新聞コメント)犬塚元「政権交代に期待と不安」、『上毛新聞』、2009/01/01(17面)
群馬大学社会情報学部と上毛新聞社が共同実施した群馬県民世論調査の結果によせたコメント。
■2008年
日本政治学会 学界展望2008年 (業績42,43,49について)
- 50.(研究会報告)犬塚元「共和主義研究の30年」、東北大学政治学研究会(法学部)、2008/11/07
- 49. (論文)犬塚元「拡散と融解のなかの『家族的類似性』:ポーコック以後の共和主義思想史研究 1975-2007」 、『社会思想史研究』32号、藤原書店、pp. 54-65、2008/09
社会思想史学会年報の特集「共和主義と現代」への寄稿。この30年余りの共和主義思想史研究の動向について整理するとともに、思想史解釈の作業にあたって共和主義概念の多様化・混迷にどう対応するかを提言した。なお、特集号の他の論考に対するコメントとして、「思想史研究としての精度を高めること」(pp. 72-73)も同誌に同時所収。
- 48.(研究会コメント)加藤節教授の報告「『思想特集号・ポーコックの仕事―政治思想と歴史―』(岩波書店、2008年3月)を読む」への応答、第142回思想史研究会(成蹊大学)、2008/07/19
拙稿(業績42)を含む『思想』ポーコック特集号についての合評会における応答コメント。
- 47.(書評)犬塚元「Book Review J. G. A. ポーコック『マキアヴェリアン・モーメント』(田中秀夫・奥田敬・森岡邦泰訳、名古屋大学出版会、2008)」 、『論座』2008年8月号、朝日新聞社、pp. 316-317、2008/07
近年の政治思想史研究において最も影響力をもつひとり、ジョン・ポーコックの代表作の日本語版(田中秀夫・奥田敬・森岡邦泰訳、名古屋大学出版会、2008)についての書評。同書の概略・特質を紹介した後、その後の共和主義研究の動向や、日本における同書の意義について解説した。
- 46.(書評)犬塚元「大陸自然法学の復権のための戦略」(書評=前田俊文『プーフェンドルフの政治思想:比較思想史的研究』成文堂、2004) 、『政治思想研究』(政治思想学会編)第8号、風行社、pp. 326-327、2008/05
- 45.(学会発表)犬塚元 「スコットランド史解釈と1707年:ヒュームの歴史書はなぜ『イングランド史』になったか」、日本イギリス哲学会、第32回研究大会、シンポジウムI「イングランドースコットランド合同のインパクトー合同300周年記念ー」、2008/03/27、帝京大学
18世紀において1707年合同の歴史的意義はどのように理解されていたか。この点を明らかにするひとつの手段として、ヒューム『イングランド史』におけるスコットランド史解釈を整理。
- 44. 犬塚元「立憲主義」、今村仁司・三島憲一・川崎修編『岩波社会思想事典』、岩波書店、pp. 323-326、2008/03
大項目主義の事典への寄稿。立憲主義(constitutionalism)について、その定義、その歴史(中世立憲主義と近代立憲主義)、さらには現代の政治理論・憲法学における争点を軸にして、解説した。
- 43.(共著) 岡崎晴輝・ 木村俊道編『はじめて学ぶ政治学』、ミネルヴァ書房、 2008/03
政治理論・政治思想を専攻する若手・中堅研究者による、初学者向けの政治学の教科書。V-5「歴史(History/Historiography)」(pp. 299-310)を執筆。歴史の意味、政治と歴史、政治学と歴史といったテーマについて、四つのトピックを選んで平易に解説した。
- 42. 犬塚元「「啓蒙の物語叙述」の政治思想:ポーコック『野蛮と宗教』とヒューム」『思想』1007号(2008年3月号、特集:ジョン・G・A・ポーコックの仕事:政治思想と歴史)、 pp. 108-32、岩波書店、2008/03
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■2007年
日本政治学会 学界展望2007年 (業績37,38,40について)
41. 犬塚元「混合政体論」、イギリス哲学会編『イギリス哲学・思想事典』、研究社、pp. 187-9、2007/10
大項目主義の事典への寄稿。政治学史の重要概念のひとつである混合政体について整理。その二つの起源、混合政体の理解をめぐる対立、混合政体論から権力分立論への転換について説明した。
40.(翻訳) 池田和央・犬塚元・壽里竜「ヒューム『イングランド史』抄訳(5)附録3下」
『経済論集』(関西大学)、第57巻2号、pp. 97-119、2007/09
池田和央氏・壽里竜氏とのプロジェクトの成果。同プロジェクトはこれにてひとまず休止。
39.(コメント) 犬塚元「均衡望んだ有権者」『上毛新聞』、社会面、2007/07/30
2007/07/29投開票の参議院選挙の結果についての論評。与党大敗の短期的・中長期的要因を指摘。
38. INUZUKA Hajime, ‘Absolutism in the History of Political Thought: The Case of King James VI and I’
『群馬大学社会情報学部研究論集』、第14巻、pp. 205-20、2007/03
絶対主義政治思想をめぐっては、近年リヴィジョニズムと呼ばれる解釈が、従来の通説を批判している。ここではそうした研究史をふまえたうえで、イングランド王ジェイムズ1世(スコットランド王6世)の政治思想を分析し、絶対主義の諸類型を提示した。査読論文。
37. (翻訳)池田和央・犬塚元・壽里竜「ヒューム『イングランド史』抄訳(4)附録3中」
『経済論集』(関西大学)、第56巻4号、pp. 443-61、2007/03
本訳は池田和央氏・壽里竜氏とのプロジェクトの成果であるが、今回は翻訳の責任者として、下訳の作成と訳文のとりまとめをおこなったほか、単独にて、訳注作成、各版対照作業(計10版)、原注典拠資料の確認作業をおこなった。
36. (そのほか) 犬塚元「いまこそプラトン。古典を通じて未来を見よう」『日経BPムック「変革する大学」シリーズ 群馬大学』、p. 33、2007/2
35. (コメント) 犬塚元「“外側の人”救済を」『上毛新聞』、2007/01/01
上毛新聞社と群馬大社会情報学部が共同実施した群馬県民世論調査の分析。格差が苦しいという有権者は、そうでない有権者に比べて、政治的有効性感覚が低いことを指摘。
■2006年
日本政治学会 学界展望2006年 (業績28,32,34について)
34.(翻訳) 池田和央・犬塚元・壽里竜「ヒューム『イングランド史』抄訳(3)附録3上」
『経済論集』(関西大学)、第56巻3号、pp. 159-81、2006/12
本訳は池田和央氏・壽里竜氏とのプロジェクトの成果であるが、今回は翻訳の責任者として、下訳の作成と訳文のとりまとめをおこなったほか、単独にて、訳注作成、各版対照作業(計10版)、原注典拠資料の確認作業をおこなった。
33.(学会発表) INUZUKA Hajime, 'From Absolutism to Mixed Monarchy: Political Thought of Early Stuart Monarchs Revisited', International Political Science Association (IPSA/世界政治学会), 20th World Congress, Fukuoka, Japan, 2006/07
公募採択による英文報告。日本で初開催となった世界政治学会第20回研究大会における報告。James VI/Iをめぐるリヴィジョニスト解釈を踏まえたうえで、彼の絶対主義思想の特質を、典拠史料の利用方法に着目する手法により解明した。
32.(論文) 田中秀夫他(編)『共和主義の思想空間 』、名古屋大学出版会、2006/07
第7章「ヒュームと共和主義」 (pp. 203-230) 執筆。初期近代ヨーロッパ思想史における共和主義をめぐる近年の解釈の混乱をふまえて、その解釈方法論を提案するとともに、James HarringtonとDavid Humeを主たる素材にして、共和主義思想の複数の系譜を剔抉した。
31.(学会等発表) 犬塚元「政治思想史学において共和主義をどう理解するか:18世紀英国の場合」慶應義塾大学21世紀COEプログラム「多文化多世代交差世界の政治社会秩序形成—多文化世界における市民意識の動態—」、東京、2006/05
現代政治理論における共和主義概念の濫用のなか、思想史学・歴史学の見地より、同概念ならびにこれを取り扱う方法論を整理・提唱した。
30.(研究会報告) 犬塚元「都築勉『隠れたる市民社会--引き延ばされた社会契約の結び直し--』、宇野重規『90年代日本の社会科学』をめぐって」東京大学社会科学研究所「90年代日本の思想変容」研究会、東京、2006/03
東京大学社会科学研究所における研究会における報告。同研究会における、都築勉氏(信州大学)・宇野重規氏(東京大学)の研究成果につき、コメントをおこなった。
29. INUZUKA Hajime, 'Arihiro Fukuda (1964-2003): His Works and Achievements' (Internet Release), Discussion Paper Series (Institute of Social Science, University of Tokyo) , F-122
, pp. 1-4, 2006/03
Sovereignty and the Sword (OUP, 1997)の著者である故・福田有広東京大学法学部助教授(政治学史)をめぐる、英文でのacademic obituary。3点から、彼の政治思想史解釈の独創性を整理した。
28. (翻訳) アンドリュー・バーシェイ (犬塚元訳)「近代日本:南原繁と長谷川如是閑」平石直昭他編『公共哲学17 知識人から考える公共性』、東京大学出版会、pp. 141-61、2006/03
カリフォルニア大学バークレイ校A.バーシェイ教授 (歴史学) による、南原繁と長谷川如是閑についての思想史研究の日本語訳。
■2005年
27. 犬塚元「デイヴィッド・ヒュームの制度設計:政治対立の制度化」 (Internet Release)、東京大学社会科学研究所 Discussion Paper Series 、J-144、pp. 1-10、2005/12
日本政治学会における同名の報告をもとにしたディスカッション・ペーパー。
26.(学会発表) 犬塚元「拙著『デイヴィッド・ヒュームの政治学』をめぐって」、社会思想史学会、岡山、2005/11
拙著『デイヴィッド・ヒュームの政治学』をめぐる書評会 (セッション「ヒュームとスミス」) における応答報告。問題提起は、竹本洋関西学院大学経済学部教授による。
25.(学会発表) 犬塚元「デイヴィッド・ヒュームの制度設計:政治対立の制度化」、日本政治学会、東京、2005/10
公募採択による報告。分科会1「制度設計の政治思想」。ヨーロッパ政治思想史における制度設計論につき、空想的なユートピア論の系譜とは異なる思想系譜──比較政治制度論に基づく制度設計論──を提示。
24.(翻訳) 池田和央・犬塚元・壽里竜「ヒューム『イングランド史』抄訳(2)第71章末尾小括」
『経済論集』(関西大学)、第55巻1号、pp. 167-90、2005/06
池田和央氏、壽里竜氏との共著。
23.(研究会報告) 犬塚元「『デイヴィッド・ヒュームの政治学』をめぐって」近代思想研究会(慶應義塾大学)、東京、2005/04
拙著『デイヴィッド・ヒュームの政治学』をめぐる書評会における応答報告。合評者は壽里竜氏(関西大学)と高橋和則氏(中央大学)。
■2004年
日本政治学会 学界展望2004年 (業績19,22について)
22. (単著) 犬塚元『デイヴィッド・ヒュームの政治学』 東京大学出版会、2004/12
全317頁。科学研究費補助金(研究成果公開促進費)獲得。ヒュームの政治思想の全容を内在的方法により解明。
本書の書評 <書評してくださった先生方>
・読売新聞 (2005.1.30) <佐伯啓思・京都大学教授>
・図書新聞 (2005.5.7) <天羽康夫・高知大学教授>
・『経済学史研究』 (第47号第2巻、2005) <壽里竜・関西大学助教授>
・『政治思想研究』 (第6号、2006)
<竹澤祐丈・京都大学助教授>
・『社会思想史研究』(第30号、2006) <田中秀夫・京都大学教授>
21.(研究会報告) 犬塚元「デイヴィッド・ヒュームと共和主義:政治学の伝統ならびにその継承をめぐる一考察」北海道大学政治研究会、札幌、2004/11
北海道大学法学部の政治学系スタッフ、大学院生による研究会での報告。政治思想史における伝統概念をいかに理解すべきか、思想の系譜や伝統とはなにか、という問題につき、18世紀思想史研究者の視点から解答を提示した。
20.(研究会報告) INUZUKA Hajime, 'Arihiro Fukuda(1964-2003): His Works and Achievement', 18th Comparative Law and Politics Symposium: Republicanism in Historical Contexts, 東京, 2004/09
東京大学法学部比較法政センター主催の国際シンポジウムにおける報告。前年に急逝した福田有広助教授(政治学史)の業績を紹介した。
19.(翻訳) 池田和央・犬塚元・壽里竜「ヒューム『イングランド史』抄訳(1)第23章末尾小括」
『経済論集』(関西大学)、第54巻2号、pp. 293-304、2004/09
ヒュームの大著『イングランド史』の共同訳。前半翻訳部分は池田和央氏・壽里竜氏との共著。後半解題部分(「『イングランド史』の方法と主題」pp. 304-314)は単独執筆。
18. 犬塚元「書評(Martin van Gelderen and Quentin Skinner eds., Republicanism:A Shared European Heritage, 2 vols., Cambridge:Cambridge University Press, 2002)」『イギリス哲学研究』、第27号、pp. 93-5、2004/04
ここ20年あまりの共和主義研究の集大成ともいえる共同研究につき、その研究動向を整理・紹介しつつ、疑問点を提示した。
17. INUZUKA Hajime, 'David Hume's Politics: Inheritance and Renewal of Traditional Political Thought' (Internet Release), Discussion Paper Series (Institute of Social Science, University of Tokyo) , F-113, pp. 1-25, 2004/03
オックスフォード大学におけるワークショップ(2003/07)での報告原稿(英文)。
■2003年
16.(研究会報告) 犬塚元「デイヴィッド・ヒュームの政治学:伝統の継承と発展」東京大学政治理論研究会、東京、2003/06
同名の博士論文をもとにした研究報告。外在的な枠組みに依拠した内外のヒューム解釈の混乱を踏まえたうえで、ヒューム解釈の方法論を提示しつつ、その政治思想の全体構造を提示した。
15. (学会発表) 犬塚元「ヒュームと共和主義」イギリス哲学会第27回研究大会、東京、2003/03
学会研究大会での口頭報告。共和主義思想を古代ローマを模範とする政治思想として定式化し、政治機構論と道徳論の両系譜を包摂。
14. 犬塚元「ヒュームと共和主義:『オシアナ共和国』の受容と修正から」(Internet Release)、東京大学社会科学研究所 Discussion Paper Series 、J-123、2003/03
日本イギリス哲学会における同名の報告をもとにしたディスカッション・ペーパー。
13.(文献案内) 犬塚元・成廣孝・上神貴佳,・逢坂厳・田島晃「政治学を読み解く50冊」『アエラムック政治学がわかる(新版)』、朝日新聞社、pp. 152-8、2003/02
初学者向けに政治理論・政治思想の入門書を12冊挙げて、それぞれを紹介。
■2002年
12.(研究会報告) 犬塚元「OceanaとA Perfect Commonwealth:デイヴィッド・ヒュームと共和主義思想の系譜」東京大学社会科学研究所スタッフセミナー、東京、2002/12
ハリントンの『オセアナ共和国』とヒュームの「完全な共和国」との継承関係を踏まえ、共和主義思想の系譜学を展開した。
11. 犬塚元「学界展望(Karen O'Brien, Narratives of Enlightenment:Cosmopolitan History from Voltaire to Gibbon, New York:Cambridge University Press, 1997; Philip Hicks, Neoclassical History and English Culture:From Clarendon to Hume, Basingstoke:Macmillan, 1996)」『国家学会雑誌』、第115巻11/12号、pp. 203-7、2002/12
ヨーロッパにおける近年の啓蒙思想研究では、その時期の歴史叙述に関心が集まっている。その代表的な2点の研究を紹介、批判。
10.(博士論文) 犬塚元「デイヴィッド・ヒュームの政治学:伝統の継承と発展」、2002/09
東京大学に提出。2003年3月博士号 (法学) 授与。ヒューム自身の政治学史観に着目することにより、彼の政治思想をヨーロッパ政治学史のなかに定位。内容要旨、審査要旨。
9. (研究会発表) 犬塚元「ローマ史解釈の政治思想史」、近代思想研究会(慶應義塾大学)、東京、2002/07
同名の論文をもとにした報告。18世紀英国思想史におけるローマ史論の流行と政治的含意を指摘した。
8. 犬塚元「ヒュームの『完全な共和国』論:ローマ、ハリントン、政治対立」(Internet Release)、東京大学社会科学研究所 Discussion Paper Series 、J-108、2002/03
ヒュームの古代論を踏まえたうえで、彼の理想共和国論を分析。
7. 犬塚元「ローマ史解釈の政治思想史:オーガスタン期英国における政治対立・政治的多元性をめぐる議論の諸相」『社会科学研究』(東京大学社会科学研究所紀要)、第53巻1号、pp. 175-202、2002/02
自らの政治社会を古代ローマになぞらえた18世紀英国人が、ローマ史解釈を通じて自国の党派対立・混合政体・腐敗を論じたことを詳細に解明。
■1999年
6. (研究会報告) 犬塚元「古典古代との対話としての「近代」の政治学」近代思想研究会(慶應義塾大学)、東京、1999/07
ヒュームとバークの政治学における「近代」の称揚と、彼らの古代政治思想をめぐる理解との関連につき、政治思想・経済思想の学際的研究会にて報告。
■1998年
5.(翻訳) 福田歓一(犬塚元訳)「高等教育の国際化」『福田歓一著作集』第9巻 213-220頁、岩波書店、1998/08
福田歓一東京大学名誉教授の英語論文の翻訳。
4. 犬塚元「学界展望(Athol Fitzgibbons, Adam Smith's System of Liberty, Wealth, and Virtue:The Moral and Political Foundation of The Wealth of Nations, Oxford:Oxford University Press, 1995)」『国家学会雑誌』、第111巻1/2号、pp. 183-5、1998/02
ポスト・ポーコック期における、アダム・スミス研究の動向と現状を紹介。
■1997年
日本政治学会 学界展望1997年 (業績3について)
3. 犬塚元「エドマンド・バーク、習俗(マナーズ)と政治権力:名声・社会的関係・洗練の政治学」『国家学会雑誌』、第110巻7/8号、pp. 607-64、1997/08
エドマンド・バークの保守主義政治思想における権力抑制をめぐる理論を、習俗概念に着目することを通じて解明。
■1996年
2. (研究会報告) 犬塚元「情念とマナーズ:エドマンド・バークにおける「近代」の政治社会の擁護」東京大学政治理論研究会、東京、1996/09
エドマンド・バークの政治思想における「近代」理解を解明し、フランス革命を「近代」への反逆とした彼の時代認識を指摘した。
■1995年
1. (修士論文) 犬塚元「情念の政治学:エドマンド・バークの政治思想」、1995/12
東京大学に提出。1996年3月修士号(法学)授与。エドマンド・バークの政治思想を、情念の方向付けの転換、情念の抑制をめぐる構想として読解。